Restroom OE

Restroom OE

トイレ  

愛知県刈谷市
木造トイレ
建築面積:3.56㎡
延床面積:3.56㎡
構造監修:ワークショップ
施工  :トーモク
「Restroom OE」は、愛知県刈谷市にある旧木材倉庫に付属する小さなトイレ施設の計画である。
計画地は、現在も営業を続ける木材店の敷地内にある複数棟の倉庫のひとつで、木材販売業務の縮小に伴い余剰空間となっていた部分である。倉庫を引き継いだ次世代のオーナーは、この空間を複数テナントが入居する複合施設へと再編する構想を持っており、本計画はそのためのテナント共用トイレとして位置づけられている。もともと木材倉庫であったという敷地の履歴、そして隣接する現役の木材店が豊富に抱える在庫材の存在を踏まえ、構造用木材そのものを建築の主体とする手法を採用した。
具体的には、通常は軸組として用いられる120角の構造用ヒノキ無垢材をブロック状に加工し、それらを積層して空間を構成している。平面方向の角度をわずかずつずらしながら積み上げることで、在来軸組構法では難易度やコストの高い曲面壁を、シンプルな操作で実現している。その立ち姿は、合理的に計画された既存倉庫の直線的な外壁に対して、柔らかく寄生するように付加され、場に新たな層を与えている。旧木造倉庫という文脈に対し、「木造組積造」とも言える構造用無垢材の新たな使い方と建ち方を提示することで、用途転換と素材の再解釈を同時に試みたプロジェクトである。