polne 2023
ショップ polne 2023
愛知県刈谷市
ショップ
延床面積:37.02m2
グラフィックデザイン:trico
施工 :トーモク
写真 :01 03-05 1-1 Architects
02 植村崇史
06-08 Kana Kurata
ショップ
延床面積:37.02m2
グラフィックデザイン:trico
施工 :トーモク
写真 :01 03-05 1-1 Architects
02 植村崇史
06-08 Kana Kurata
「polne」は、愛知県刈谷市にある旧木材倉庫の内部に新設されたアパレルのセレクトショップである。
計画地は、現在も営業を続ける木材販売業者の敷地内に点在する倉庫のひとつであり、業務縮小に伴って生じた余剰スペースであった。倉庫のオーナーは、これらの空間を複数のテナントによって構成される複合施設へと転用していく構想を持っており、「polne」はその第一号となる計画である。賃借条件として、既存倉庫の内装には原則として手を加えられないという制約が課されており、その中で他店舗との境界のあり方、そして広大な単一空間の中で「一つの店」として成立させるための建築的手法が求められた。
そこで本計画では、旧倉庫時代に床の保護・補強および清掃性向上を目的として塗布されていたグレーの保護塗料に着目した。ヴィトルヴィウスが示した建築の三要素「用・強・美」に照らせば、この床は「用」と「強」のみを担っていた存在である。ここに新たに「美」を付加できないかという問いから、計画のコンセプトは立ち上がっている。新設する什器はすべて、床の塗料と同色・同艶となるよう細やかな調色を施し、床から立ち上がるかのような一体的なグレーの塊として構成した。その結果、床の色は単なる背景ではなく、什器を媒介として空間全体へと拡張し、あたかもこの店舗のために倉庫の床が用意されていたかのような錯覚を生む。広大な倉庫空間の中で、「polne」の領域は床の色を通して輪郭を獲得し、穏やかに全体へと滲み出していく。床に敷くカーペットや試着室のファブリックもすべて個別に染色し、什器と同調するグレーの色調で統一することで、この効果を最大化している。また、原色を含む多彩な商品群に対して、統一されたグレーの空間は背景として機能し、商品そのものの存在感を引き立てる。今後什器の増設やレイアウト変更が生じた場合にも、このグレーの塗装ルールを継承することで、空間の一貫性を保ったまま柔軟な運営に対応できる構成としている。
計画地は、現在も営業を続ける木材販売業者の敷地内に点在する倉庫のひとつであり、業務縮小に伴って生じた余剰スペースであった。倉庫のオーナーは、これらの空間を複数のテナントによって構成される複合施設へと転用していく構想を持っており、「polne」はその第一号となる計画である。賃借条件として、既存倉庫の内装には原則として手を加えられないという制約が課されており、その中で他店舗との境界のあり方、そして広大な単一空間の中で「一つの店」として成立させるための建築的手法が求められた。
そこで本計画では、旧倉庫時代に床の保護・補強および清掃性向上を目的として塗布されていたグレーの保護塗料に着目した。ヴィトルヴィウスが示した建築の三要素「用・強・美」に照らせば、この床は「用」と「強」のみを担っていた存在である。ここに新たに「美」を付加できないかという問いから、計画のコンセプトは立ち上がっている。新設する什器はすべて、床の塗料と同色・同艶となるよう細やかな調色を施し、床から立ち上がるかのような一体的なグレーの塊として構成した。その結果、床の色は単なる背景ではなく、什器を媒介として空間全体へと拡張し、あたかもこの店舗のために倉庫の床が用意されていたかのような錯覚を生む。広大な倉庫空間の中で、「polne」の領域は床の色を通して輪郭を獲得し、穏やかに全体へと滲み出していく。床に敷くカーペットや試着室のファブリックもすべて個別に染色し、什器と同調するグレーの色調で統一することで、この効果を最大化している。また、原色を含む多彩な商品群に対して、統一されたグレーの空間は背景として機能し、商品そのものの存在感を引き立てる。今後什器の増設やレイアウト変更が生じた場合にも、このグレーの塗装ルールを継承することで、空間の一貫性を保ったまま柔軟な運営に対応できる構成としている。