SEVEN STORIES

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ホテル 都市の中で眠り、起きる

愛知県名古屋市
内装インテリア
延床面積:44.62㎡
施工  :平田建築
建具  :アキタテグ
多くの宿泊施設において客室は綺麗に設えられ、雑多な都市とは切り離された存在である。そのため、私たちは都市を旅し、都市に身を置き、都市とつながる、その場限りの空間をつくりたいと考えた。
縁側と障子の設えで客室を外部化し、天井をアルミ箔によって鏡面に仕上げることで、その存在を消している。障子は愛知県刈谷市の万燈祭をモチーフとし、実物の万燈(祭りで担ぐ張子人形)と同様に、竹、美濃和紙、食紅を用いて製作した。配色は万燈の写真をピクセル化したものであり、それらの色彩が天井に映り込み、都市の風景と混ざり合うことで抽象度を高めている。内(客室としての刈谷)と外(都市としての名古屋)がつながり、溶け合う客室となった。